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- 内分泌かく乱作用(環境ホルモン問題)はどうなったのでしょう?
DEHPを含む各種のフタル酸エステル類は、政府が行った試験により、内分泌かく乱作用の懸念は否定されています。また、環境には、ヒトや動物由来のホルモンが検出されており、それらは環境ホルモンとして疑われた物質とは比べものにならないほど強い作用力を有することが判っています。
かつて、一部のフタル酸エステルが試験管レベルで極く弱い女性ホルモン(エストロジェン)様作用を示した、との報告があったことから、環境省が大がかりな調査を行いました。その際、「環境ホルモン戦略計画SPEED’98:内分泌かく乱作用を有すると疑われる化学物質」に多くの可塑剤がリストアップされました。可塑剤工業会では各種可塑剤について試験管レベル及び実際の動物を用いた試験を行い、女性ホルモン様作用を示さないことを確認しました。
その後2003年6月に環境省は9種類の可塑剤について、女性ホルモン様作用だけでなく、男性ホルモン様作用や甲状腺ホルモン様作用まで詳細に試験を行い、ヒトにも生態系にも内分泌かく乱作用が認められない(環境ホルモンではない)とする研究結果を発表しています。